「サイトテック」の名前の由来とは?

「サイトテック」(主成分ミソプロストール)という商品名が、どのような意味から命名されたか、サイトテックがどのような作用を持つか、についてまとめました。

「サイトテック」の名前の意味

サイトテックは、プロスタグランジンの有するCytoprotection作用(粘膜細胞保護作用)を持っていることから、Cytoprotectionの下線部分をつなげて、サイトテックCytotecと命名したそうです。(出典:「サイトテック」インタビューフォーム)

サイトテックの作用

サイトテック(主成分ミソプロストール)は、アスピリンに代表される非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)の副作用である胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療薬です。NSAIDは、炎症を起こす原因となるプロスタグランジンという物質の産生を減らす作用があります。しかし、プロスタグランジンには胃を胃酸から守る働きもあるので、NSAIDを長期間飲むと胃の保護作用が低くなり、胃が傷ついて胃潰瘍となってしまいます。

サイトテックの主成分であるミソプロストールは、プロスタグランジンと似た構造を持ち、胃液の分泌を抑えたり、胃や十二指腸の粘膜を丈夫にすることで、胃潰瘍を治療します。

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ミソプロストールの構造式