「エルシトニン」(主成分エルカトニン)という商品名が、どのような意味から命名されたか、エルシトニンがどのような作用を持つか、についてまとめました。
エルシトニンのエルEelは英語でウナギをあらわしています。エルシトニンの主成分エルカトニンの別名、Eel carba calcitonin〔ウナギカルバ型カルシトニン〕に由来して、エルシトニンElcitonin と命名されたそうです。(出典:「エルシトニン」インタビューフォーム)
エルシトニン(主成分エルカトニン)は、骨粗鬆症の患者さんの痛みをとるための薬です。骨粗鬆症とは、骨のカルシウム分が少なくなり、骨の密度が低くなって、骨が折れやすくなったり、痛みが生じる病気です。エルシトニンは、ヒトのホルモンであるカルシトニンを元に探し出された薬です。カルシトニンは、骨からカルシウムが流れ出るのを抑える働きを持っています。エルシトニンは、ウナギから見つかったカルシトニンに似た化合物で、カルシトニンと同様に、骨からカルシウムが流れ出るのを抑えて骨粗鬆症の進行を抑える目的で開発されました。その過程で、エルシトニンは、神経系の中のセロトニン神経を活性化して痛みを抑えることが明らかになりました。
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