「キョーフィリン」の名前の由来とは?

「キョーフィリン」(主成分アミノフィリン)という商品名が、どのような意味から命名されたか、キョーフィリンがどのような作用を持つか、についてまとめました。

「キョーフィリン」の名前の意味

キョーフィリンは杏林製薬が発売するアミノフィリンであることから、杏林のきょうと、アミノフィリンのフィリンをつなげて、キョーフィリンと命名されたそうです。(出典:「キョーフィリン」インタビューフォーム)

キョーフィリンの作用

キョーフィリン(主成分アミノフィリン)は、気管支喘息などでおこる呼吸困難の治療に用いられる薬です。また、心臓の機能が低下した心不全の際の治療にも使われます。

キョーフィリンの主成分であるアミノフィリンは、気管支や心臓の筋肉細胞の中にあるホスホジジエステラーゼというタンパク質の働きを抑える作用があります。ホスホジジエステラーゼには、気管支の筋肉の弛緩や心臓の筋肉の収縮に関わる生体内物質、cAMPを分解する働きがあります。そのため、キョーフィリンがホスホジジエステラーゼの作用を止めると細胞内のcAMPが上昇し、気管支が弛緩して呼吸が楽になったり、心臓の働きが向上したりします。

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アミノフィリンの構造式