「コアヒビター」の名前の由来とは?

「コアヒビター」(主成分ナファモスタットメシル)という商品名が、どのような意味から命名されたか、コアヒビターがどのような作用を持つか、についてまとめました。

「コアヒビター」の名前の意味

コアヒビターは血液が固まる(凝固)を抑制する働きがあることから、「inhibitor of coagulation(凝固抑制)」という英語のcoaとhibitorにちなんで、コアヒビター(COAHIBITOR)と命名されたそうです。(出典:「コアヒビター」インタビューフォーム)

コアヒビターの作用

コアヒビター(主成分ナファモスタットメシル酸塩)は、急性膵炎の治療や、血液が血管の中で固まるのを防いだりするために使われる薬です。コアヒビターの主成分であるナファモスタットは、様々な種類のタンパク質分解酵素の働きを押さえる作用を持っています。急性膵炎の場合、コアヒビターは膵臓のタンパク分解酵素の働きをとめて、酵素による膵臓の障害が進まないようにします。また、汎発性血管内血液凝固症 (DIC)という状態では、全身の血管の中の血液が固まりやすくなってしまうのですが、コアヒビターは、血液が固まるのに必要なタンパク分解酵素の働きをとめることで、血液が固まるのを防ぎます。

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ナファモスタットメシル酸塩の構造式