「アキネトン」(主成分塩酸ビペリデン)という商品名が、どのような意味から命名されたか、アキネトンがどのような作用を持つか、についてまとめました。
アキネトンのアキネは、Akinetic(英語で運動不能)を、トンはtone(英語で身体・精神の正常な状態)をあらわし、これらを組み合わせ「運動不能の状態を正常にする作用を持つ薬」という意味をこめて「アキネトン」と命名したそうです。(出典:「アキネトン」インタビューフォーム)
アキネトン(主成分塩酸ビペリデン)は、パーキンソン病の症状である体の震え(振戦)の治療に使われる薬です。脳では、ドパミンとアセチルコリンという2種類の神経伝達物質が相互にバランスをとることで、運動機能がコントロールされています。パーキンソン病では、脳内のドーパミン量が少なくなるので、アセチルコリンの働きが大きくなり、体の震えが起こります。アキネトンは、脳内のアセチルコリンの働きを抑えることで、体の震えを止めます。
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