「アリナミン」の名前の由来とは?

「アリナミン」(主成分フルスルチアミン)という商品名が、どのような意味から命名されたか、アリナミンがどのような作用を持つか、についてまとめました。

「アリナミン」の名前の意味

アリナミンはビタミンB1(チアミン)を分解するアノイリナーゼに抵抗性をもつ化合物であることから、「ノイリナーゼ抵抗性チアミン誘導体」の下線部をとって、アリナミンと命名されたそうです。(出典:「アリナミン」インタビューフォーム)

アリナミンの作用

アリナミン(主成分フルスルチアミン)は、ビタミンB1(チアミン)を改良した化合物で、ビタミンB1を補給するための薬です。また、ビタミンB1不足によっておきる脚気や神経痛、便秘などの胃腸障害の治療にも用いられます。ビタミンB1は、腸の中でアノイリナーゼという酵素で分解されますが、フルスルチアミンは、アノイリナーゼで分解されないように構造を変えてあります。フルスルチアミンは、目標とする細胞の中に入ってはじめてビタミンB1に変化し、様々な作用を示します。

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フルスルチアミンの構造式