「アポプロン」の名前の由来とは?

「アポプロン」(主成分レセルピン)という商品名が、どのような意味から命名されたか、アポプロンがどのような作用を持つか、についてまとめました。

「アポプロン」の名前の意味

アポプロンが血圧を下げることで脳卒中(apoplexy)を起こらなくする、ということを期待して、アポプロンと命名されたそうです。(出典:「アポプロン」インタビューフォーム)

アポプロンの作用

アポプロン(主成分レセルピン)は、高血圧の治療に用いられる降圧剤です。血圧を維持する仕組みとして、交感神経がカテコラミンという神経伝達物質を放出し、このカテコラミンが血管を収縮させて血圧をあげるというシステムがあります。カテコラミンは、血管を収縮させた後、交感神経に再び吸収される事でその働きを終え、次の出番を待つのです。

アポプロンの主成分であるレセルピンは、カテコラミンの交感神経への吸収を押さえる事で、カテコラミンが交感神経へ再吸収されなくなります。そのため、アポプロンにより交感神経の働きが弱まり、血管が収縮できなくなって血圧が下がります。

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レセルピンの構造式