「カルスロット」(主成分マニジピン塩酸塩)という商品名が、どのような意味から命名されたか、カルスロットがどのような作用を持つか、についてまとめました。
カルスロットは、カルシウムチャネルの働きを抑える薬(カルシウム拮抗剤)。カルはカルシウム拮抗剤(Calcium antagonist)、 スロットは:Slot (細長い小さな穴、細孔)をそれぞれ表しており、Ca2+の通路スロット〔チャネル(小さな孔)〕にがっちりと結合するカルシウム拮抗剤という意味をこめて、カルスロットと命名したそうです(出典:「カルスロット」インタビューフォーム)
カルスロット(主成分マニジピン塩酸塩)は、血圧を下げるために用いられる薬です。カルスロットの主成分であるマニジピンは、血管の筋肉の収縮に関係するカルシウムチャネルというタンパク質の働きを抑えることで、全身の血管を広げて血圧を下げる作用があります。血管の筋肉の収縮は、細胞表面のカルシウムチャネル(チャネル;細胞にあいた穴のようなもの)が開き、カルシウムが細胞の中に流れ込むのがきっかけで起こります。マニジピンは、このカルシウムチャネルに結合することで、カルシウムが細胞の中に流れ込むのを防ぎます。
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